除湿乾燥機導入
プラスチックの乾燥は何故必要なの?
弊社の押出試作では試作前に大半の樹脂を熱風乾燥機で事前乾燥(予備乾燥)を実施しております。
この度弊社では新たに除湿乾燥機を導入しました!
従来の熱風乾燥機や真空ベント装置と共に更なる樹脂乾燥強化を図ります!
プラスチックの吸水
吸水の影響
押出前の樹脂に水分が多く含まれた状態で押出機に投入すると、押出成形後のペレットやフィルムに様々不具合が発生します。
発泡や穴開きなどの外観不具合や、樹脂によっては加水分解など物性低下に繋がる恐れもあります。
➡加水分解とは水分に反応しやすい性質を持ったもの(樹脂)が水と反応して分解される現象。押出時に加水分解が発生すると変色などの外観確認できることもあります。
事前乾燥(予備乾燥)の重要性
そのため押出機へ投入前に樹脂の水分率(吸水率)を減少させる必要があります。これを事前乾燥や予備乾燥と呼びます。 樹脂によって事前乾燥の温度や時間は異なります。樹脂毎に適切な乾燥温度と乾燥時間を守ることが重要です。 メーカー推奨の温度より低い温度設定だと、いくら長時間乾燥させても水分は排除できない場合もあります。
➡加水分解し易い 【PET、PBT、PC】や、吸水し易い【PA】 に今回導入した除湿乾燥機が最適です!
マシンNo | 名称 | 容量 | 台数 | 最高温度設定 |
DRY-1 | 大型乾燥炉 | 4000L | 1 | 300℃ |
DRY-2 | 熱風乾燥機 | 50KG | 3 | 180℃ |
DRY-3 | 除湿乾燥機 | 50KG |
1 |
160℃ |
粘度が高すぎてもうまく塗工できないんです
BAXホットメルトラボコーターの粘度限界は
300P(ポアズ(poise)⇒30000cP(センチポアズ)ですのでこれを上回る場合は事前に連絡ください。
塗工材を持ち込みの場合、予め、指定材料の粘度をポアズで示して頂けると助かります。
流動性を表す表示としてMFR(メルトフローレート)がありますが、
それらは樹脂の種類ごとに定められた試験条件(温度、荷重)で規定されたオリフィスを通して一定時間に流出する樹脂の量を測定するだけのもので
私共で塗工する温度とはMFR温度と異なりますので、単純にMFRだけでは塗工の可否が決めれません。
従いまして 樹脂を送って頂くか120℃、140℃、160℃での粘度cPsをお知らせください。
ポアズとは (ウィキペディアより)
poise
ポアズ(poise, 記号:P)は、CGS単位系における粘度の単位である。1913年に提唱されたもので、
その名前はフランスの物理学者であるジャン・ポアズイユに因む。
1ポアズは、流体内に1センチメートル(cm)につき1センチメートル毎秒(cm/s)の速度勾配があるとき、
その速度勾配の方向に垂直な面において速度の方向に1平方センチメートル(cm2)につき
1ダイン(dyn)の力の大きさの応力が生ずる粘度と定義されている。すなわち、
1 P = 1 (dyn/cm2)/((cm/s)/cm) = 1 dyn·s/cm2となる。
実際には、100分の1のセンチポアズ(cP)や1000分の1のミリポアズ(mP)がよく使われていた。
SIにおける粘度の単位はパスカル秒(Pa·s)であり、ポアズとの換算は 1 Pa·s = 1 kg/m·s = 10 P となる。
ポアズは非SI単位であり、SIでは非推奨の単位としている。日本の計量法においては、ポアズは国内外で
広く用いられており、使用を禁止することで混乱を招く虞があるため、「法定計量単位」として使用を認めている。
摂氏25度における水の粘度は0.0089ポアズ(8.9ミリポアズ)である。
記号
P
系
CGS単位系
種類
組立単位
量
粘度
SI
0.1 Pa·s
組立
(dyn/cm2)/((cm/s)/cm) = dyn·s/cm2
定義
流体内に1 cmにつき1 cm/sの速度勾配があるとき、その速度勾配の方向に
垂直な面において速度の方向に1 cm2につき1 dynの力の大きさの応力が生ずる粘度
語源
ジャン・ポアズイユ
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ご用意頂くもの
ホットメルトの特徴
そもそも【ホットメルト】とは?
ホット(Hot:熱い)メルト(melt:融ける)の名前にある通り『加熱して溶融し接着させる接着剤や粘着剤』です。
一般的なホットメルト樹脂の溶融温度は約80~160°Cです。常温では固体で形状はペレット状・ブロック状などがあり、ワックス・EVA・オレフィンポリマー・エラストマー・ロジンなど、様々な熱可塑性樹脂がブレンドされたものが多く使用されています。特殊樹脂の場合は押出製膜機で最大500°Cの高温樹脂にも対応可能です!
【加熱すれば液状になり、冷却すれば固化する】ホットメルトは、有機溶剤を使用せず、乾燥も要らない、環境に優しい接着剤です。VOCの低減、CO5排出低減、加工速度の向上などの利点があります。
無溶剤なので環境にやさしく
ホットメルト加工は大分けすると接着貼り合わせ・粘着・塗布と3つに分かれます。
ホットメルト塗工とは
ホットメルト塗工は個体からなる機能的固形材料を融解させて液体化し、フィルムや不織布など巻物の表面に塗布して新しい機能をもたらせる塗工方法で、融かして塗るのでホットメルトと言われています。だから溶剤などで溶かして液体にするのとは違い、無溶剤で成膜出来る環境型塗布システムなのです。
加工の様子を簡単に説明しますと機能的固形材料というのは、でっかいキャラメル状の材料やペレットと呼ばれる米粒状の材料などがあります。 量産加工時にはペール缶やドラム缶に入った樹脂を専用ヒーターで事前加温することも可能です。
それに熱をかけて融解します。融解された機能液体を圧力をかけて専用ノズルで均等に塗布します。
Baxには、ギアポンプタイプが小型(4L)、大型(30L)の2機と大型エクストリューダータイプが1機あります。
用途例として
光学用途、サニタリー製品、医療用、自動車、などコーティングダイでEVA,オレフィン、ポリアミド系など様々な品種対応が可能です。
EVA系ホットメルトは加熱する事によって溶解し、熱が冷える事によって硬化するというサイクルを無限に繰返すことが出来ますが耐熱性が弱いという短所もありました。
感光性フィルム、ドライフィルム、フォトレジスト塗工実績もあります。(クリーンルーム+LED照明完備)
素材
金属箔、フィルム、不織布、紙、厚モノシート、メッシュなど
PURホットメルトを使えば
PURとは、ポリウレタンリアクティブ(Poly Urethane Reactive)の略でポリウレタン系の未硬化樹脂(プレポリマー)を主成分とし加熱溶解の後、空気中の水分(湿気)と反応して硬化。一旦、反応が終われば強い膜を形成し強力な接着力を発揮します。架橋が終わったPURホットメルトは再び熱で溶解される事はありませんので耐熱性、更には耐寒性にも優れます。
受託加工、3つの提案。
押出コーティングフィルム製膜
紙,プラスチックフィルム,アルミ箔や不織布など基材の上に熱可塑性樹脂を押出成形機でラミネートします。ナノテクノロジーによる新種の樹脂もご利用頂けます。
セパフィルム(シリコンコートされたポリエステルフィルムなど)にホットメルト塗布して反応硬化させて、そのセパフィルムから反応硬化した ホットメルト部分を剥がして巻き取るだけでフィルム成膜の完成です。
接着ラミネート(貼り合わせ)
10mからお受け致します2つの素材を貼り合わせる際にホットメルト接着剤を塗布しながら貼り合わせラミネートは勿論、最近では機能性を持つホットメルト種が多く開発され、目的にあった機能種を選ぶことで、それまでとは全く新しい機能を持つ素材に変貌可能です。
無溶剤粘着加工
強、弱粘着、再剥離粘着、ウレタン、その他、多種のグレードや品種があり、液体化して粘着塗布することで少量から粘着塗工が可能です。
環境対応型塗装システム
CO2排出削減
研究用や試作、小ロットにとても適した装置にしていますのでロスも少なく最小幅50mmから 最小ロット10mから塗工とは色々ありますが私達の業界(巻物加工)では有機溶剤で溶解した機能的液体を表面に塗布した後、溶剤を乾燥させたりして飛ばす方法が一般的ですが。
ホットメルト塗工は個体からなる機能的固形材料を融解させて液体化し、フィルムや不織布など巻物の表面に塗布して新しい機能をもたらせる塗工方法で、融かして塗るのでホットメルトと言われています。だから無溶剤で成膜出来る環境型塗布システムなのです。
加工の様子を簡単に説明しますと機能的固形材料というのは、でっかいキャラメルです。それを熱をかけて融解します。融解された機能液体を圧力をかけて専用ノズルで均等に塗布します。
樹脂いろいろ
湿気硬化、UV硬化、湿気硬化+UV硬化など幅広い樹脂に対応出来る設備を保有しています。
素材色々
金属箔、フィルム、シート、紙、不織布、メッシュなど
ホットメルト+α