
ホットメルトの特徴
そもそも【ホットメルト】とは?
ホット(Hot:熱い)メルト(melt:融ける)の名前にある通り『加熱して溶融し接着させる接着剤や粘着剤』です。
一般的なホットメルト樹脂の溶融温度は約80~160°Cです。常温では固体で形状はペレット状・ブロック状などがあり、ワックス・EVA・オレフィンポリマー・エラストマー・ロジンなど、様々な熱可塑性樹脂がブレンドされたものが多く使用されています。特殊樹脂の場合は押出製膜機で最大500°Cの高温樹脂にも対応可能です!
【加熱すれば液状になり、冷却すれば固化する】ホットメルトは、有機溶剤を使用せず、乾燥も要らない、環境に優しい接着剤です。VOCの低減、CO5排出低減、加工速度の向上などの利点があります。
無溶剤なので環境にやさしく
ホットメルト加工は大分けすると接着貼り合わせ・粘着・塗布と3つに分かれます。
ホットメルト塗工とは
ホットメルト塗工は個体からなる機能的固形材料を融解させて液体化し、フィルムや不織布など巻物の表面に塗布して新しい機能をもたらせる塗工方法で、融かして塗るのでホットメルトと言われています。だから溶剤などで溶かして液体にするのとは違い、無溶剤で成膜出来る環境型塗布システムなのです。
加工の様子を簡単に説明しますと機能的固形材料というのは、でっかいキャラメル状の材料やペレットと呼ばれる米粒状の材料などがあります。 量産加工時にはペール缶やドラム缶に入った樹脂を専用ヒーターで事前加温することも可能です。
それに熱をかけて融解します。融解された機能液体を圧力をかけて専用ノズルで均等に塗布します。
Baxには、ギアポンプタイプが小型(4L)、大型(30L)の2機と大型エクストリューダータイプが1機あります。
用途例として
光学用途、サニタリー製品、医療用、自動車、などコーティングダイでEVA,オレフィン、ポリアミド系など様々な品種対応が可能です。
EVA系ホットメルトは加熱する事によって溶解し、熱が冷える事によって硬化するというサイクルを無限に繰返すことが出来ますが耐熱性が弱いという短所もありました。
感光性フィルム、ドライフィルム、フォトレジスト塗工実績もあります。(クリーンルーム+LED照明完備)
素材
金属箔、フィルム、不織布、紙、厚モノシート、メッシュなど
PURホットメルトを使えば
PURとは、ポリウレタンリアクティブ(Poly Urethane Reactive)の略でポリウレタン系の未硬化樹脂(プレポリマー)を主成分とし加熱溶解の後、空気中の水分(湿気)と反応して硬化。一旦、反応が終われば強い膜を形成し強力な接着力を発揮します。架橋が終わったPURホットメルトは再び熱で溶解される事はありませんので耐熱性、更には耐寒性にも優れます。
加工いろいろ
粘着塗布加工、貼り合わせ
ロールTOロール、ロールTOシート
ストライプコーティング、全面ドットコーティング、クリーンルームにておこないます。
間欠または連続塗工で接着剤を面状に接触塗布。塗工量や粘着塗工厚を自在にコントロール。
ドライエッジ粘着テープの規格品販売
受託加工、3つの提案。

セパフィルム(シリコンコートされたポリエステルフィルムなど)にホットメルト塗布して反応硬化させて、そのセパフィルムから反応硬化した ホットメルト部分を剥がして巻き取るだけでフィルム成膜の完成です。

10mからお受け致します2つの素材を貼り合わせる際にホットメルト接着剤を塗布しながら貼り合わせラミネートは勿論、最近では機能性を持つホットメルト種が多く開発され、目的にあった機能種を選ぶことで、それまでとは全く新しい機能を持つ素材に変貌可能です。

環境対応型塗装システム
CO2排出削減
研究用や試作、小ロットにとても適した装置にしていますのでロスも少なく最小幅50mmから 最小ロット10mから塗工とは色々ありますが私達の業界(巻物加工)では有機溶剤で溶解した機能的液体を表面に塗布した後、溶剤を乾燥させたりして飛ばす方法が一般的ですが。
ホットメルト塗工は個体からなる機能的固形材料を融解させて液体化し、フィルムや不織布など巻物の表面に塗布して新しい機能をもたらせる塗工方法で、融かして塗るのでホットメルトと言われています。だから無溶剤で成膜出来る環境型塗布システムなのです。
加工の様子を簡単に説明しますと機能的固形材料というのは、でっかいキャラメルです。それを熱をかけて融解します。融解された機能液体を圧力をかけて専用ノズルで均等に塗布します。
樹脂いろいろ
湿気硬化、UV硬化、湿気硬化+UV硬化など幅広い樹脂に対応出来る設備を保有しています。
素材色々
金属箔、フィルム、シート、紙、不織布、メッシュなど
ホットメルト加工 Q&A
立ち会いは可能ですか?
はい、可能です。現場で材料の顔を見ながら温度やパスラインを調整して協同で創り込んでいきます。
お客様用のクリーンスーツやシューズを用意していますので手ぶらでお越しください。
ホットメルトコーターの種類を教えてください
スロットコート方式 10~500mm幅
Tダイ方式 100mm、300~700mm幅の2パターンです。
ホットメルト樹脂投入方法を教えてください
スロットコート方式はアプリケータータンク
Tダイ方式はホッパータイプの2パターンです。
材料の最大径をおしえてください
基材となる原反最大径は550㎜φ、
貼り合わせ用の貼合原反が600㎜φ
巻取製品の最大径が550㎜φです。3インチと6インチ対応です。
試作時期について
随時対応していますが、平均やり取りから約2週間です
試作費用はいくらぐらいですか
基本となりますチャージが1時間あたり24000円で、フィルム成形前の前準備(樹脂乾燥+仕様変更調整)と後処理(パージ材・清掃・分解等々)の5時間が自動的に加算されます。特殊樹脂は更に清掃が困難になりますので別途ご相談。(実稼働+前後処理)Xチャージとなります。
対応樹脂について教えてください
加熱最高温度が500℃までの熱可塑樹脂は殆ど可能ですが、腐食性、極度に流動性異なる物は検討必要となります。
添加剤とフィラー等は劇物等ないものに限ります。フッ素系と熱硬化性は不可です。
ホットメルト樹脂の開発は可能ですか
強み、用途に応じた樹脂メーカーと協同開発も可能です
加工幅の最大は
自社開発装置の500㎜で様々なテストを行い、量産となります1000㎜レベルはBax管理で協力会社にて対応可能です。
試作だけでなく量産も対応出来ますか?
量産対応しています。月に1日から2日レベルの量産お仕事は多く受けています。
コンパウンド可能ですか?
協力会社様の協力を得て受託しています。お気軽にお申し付けください。
添加物ブレンド(ガラス強化繊維、無機物、金属等)は可能ですか
ガラス繊維など少量試作可能なものも御座いますのでお気軽にご相談ください。
クリーン環境ですか?
Tダイから巻取りまで10000クラスクリーンルームです。2ゾーンに分かれています。
コーティング厚みは?
樹脂にもよりますがこれまでの実績は10μ~3㎜(3000μ)
セパフィルムは種類は
フィルム、紙、片面、両面等、各種対応しています、お気軽に相談ください。
裁断、表面処理等は可能か?
自社ではコロナ処理、側面スリット設備が御座います。
その他の加工で反りをなくすデカール処理やアニール、寸法断ち、断裁、打ち抜き加工、
プラズマ処理、レーザー加工、熱ラミネート、アニール処理はグループ会社で対応可能です。
試作条件の開示は可能ですか?
はい、勿論、お客様の試作ですので全て開示致します。
押し出し可能MFRは?
設定温度は異なりますが0.1~15ぐらいのものなら概ね対応可能です。
密閉型ですか?
はい、密閉型です。設定に少し時間を要するため、ご要望あれば早めにお知らせください。
品質保証体制は 測定器具は

前工程、後工程も安心して


主な4つの加工技術。画像をクリックください。
フィルム開発 Tダイ押出フィルム成形
最高温度 500℃
5KGからの研究開発・試作・テスト・受託加工
厚み:10μ~5㎜(5000μ)
片面ダイレクトラミネート、
ダイレクトサンドイッチラミネートも可能。
コートハンガー方式