単軸スクリューの構造
供給部(フィードゾーン)

圧縮部(コンプレッションゾーン)

計量部(メタリングゾーン)
当社には3種類のスクリューデザインがあります。
① 一般的なフルフライトスクリュー
② ユニメルト付フルフライト2ステージスクリュー
③ ダブルフライトスクリュー(バリアスクリュー)

ユニメルト付き2ステージベントスクリュー

ユニメルト付き
当社の単軸スクリューには特徴的なユニメルトと呼ばれるミキシング(混錬)エレメントがあります。 ユニメルトは樹脂にブレンドしたフィラーなどの添加物を均等に分散混合させる効果があります。
一般的なフルフライトスクリューでは分散混合効果が少なくムラがでやすくなりますがユニメルトは分散混合性をUPさせ、また同時に背圧増加効果&脈動防止効果も発揮します。
ユニメルトは樹脂を分散混合・溶融対策としては重要な要素になりますが樹脂の搬送を疎外(=滞留)しやすく、樹脂の焼けや吐出量UPを考える場合はフルフライトスクリューの方が適切です。

2ステージベントスクリューとは
ベント開口部も考慮し設計され2つのステージに分かれていることを指します。
第1ステージはホッパー下からユニメルトまで
第2ステージはベント開口部~シリンダーの最後まで
第1ステージは、先週フルフライトスクリューでお伝えしました供給部→計量部→圧縮部が第1ステージ内に全て存在。ここで固体~溶融搬送を行い、最後のユニメルトで分散混合効果を発揮させます。
第2ステージでは、更に真空ベントで水分と揮発ガスを除去し、ベントゾーンを通過した溶融樹脂は圧力が解放されてしまうので急圧縮部でもう一度推進力を上げ、最終計量部で圧力を安定化させます。
2ステージは真空ベント装置を有する当社には必須のスクリュー構成です。

ダブルフライトスクリュー(バリアスクリュー)

ダブルフライトとは、その名の通りフライトが二重になっているゾーンがあり、溶融樹脂の混錬効果を高めます。溶融樹脂の搬送を前提にしたスクリューデザインの為、樹脂搬送を阻害することなく安定的に押出できます。
過疎化能力と混練効果が高く「未溶融樹脂の低減促進効果」にも期待できます。
効果的な利用方法としては、
①高吐出かつ添加材等の混錬効果を高めたいフィルム試作。
②未溶融物の低減を目指したいフィルム試作。
ダブルフライトスクリューは、別名バリアスクリューとも呼ばれています。
ベント
また当社の単軸押出機の大きな特徴でもある【真空ベントは溶融樹脂が過疎化時に発生する水分や分解された揮発ガスを除去】するための装置です。 【2ステージベントスクリューは真空ベント装置用押出機のため】の専用スクリューデザインです。 水分や揮発ガスはピンホールや強度低下などフィルムに様々な不具合や悪影響を及ぼす要因になりますので、それを除去する為の非常に重要な装置です。 シリンダーのベント部は開口状になっているため【シリンダー内部の圧力が一旦解放(低下)され、圧力解放後に急圧縮し再度圧力を上げる必要】があります。 その為スクリューの【第2ゾーンには急圧縮部と最終計量部】が備わり、溶融された樹脂を安定的に押出すためのスクリューになっています。 この有意義な【真空ベント装置】を活かすべく第2ステージが存在しますが、第1ステージだけでは樹脂搬送に必要な【供給部→圧縮部→計量部】のゾーンが短くなるることから、それを補い、更に分散混合効果を高めるために【ユニメルト】が絶大な効果をもたらします。 【ユニメルト付き2ステージベントスクリュー】は、当社のマシンの為に緻密に設計されたスクリューデザインです。


当社は更にユニメルト付き2ステージベントスクリューも2種類保有しています。 ①高吐出タイプ:連続稼動30Kg/h(試作運転Max50kg/h) ②低吐出タイプ:連続稼動15kg/h(試作稼動Max25kg/h) これはテスト~量産など、お客様のご依頼テーマによって投入樹脂量も異なる為、50kg以上の場合は高吐出タイプ、50kg以下の場合は低吐出タイプをお勧めしております。 これ以外に先週お伝えしました【フルフライトスクリュー(連続稼働40kg/h)】も保有し、ベント有無など様々なお客様のご要望にお応えしております。 単軸押出機はコチラから!
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