飢餓供給とは?
飢餓供給とはその名の通りホッパーの供給口へ一定量の材料を投入し、シリンダー内部を充満させずに飢餓状態で投入する方法です。 二軸混錬押出機にはコイルフィーダーと呼ぶ搬送装置があり、ペレットなどの材料を一定でコイルを回転させ、フィード(供給)します。 フィードした材料は充填し過ぎると過負荷(トルクオーバー)で稼働を停止させるリミッターが作動し、マシンが停止することも。 それを抑制する為にフィーダーで適量を一定供給し、あえて飢餓状態を作ります。 では飢餓状態はマシンの過負荷抑制だけの為の手法かと言えば、そうではありません。これ以外にも飢餓状態がもたらす有効な効果があります。
飢餓供給の有効な効果とは?
①シリンダー内に材料が充満し過ぎる密度過多防止の効果 ②せん断抑制(劣化防止)効果 ③シリンダー・スクリューの摩耗防止効果 ④樹脂過疎化時に発生する揮発ガスや水分の排出効果 ⑤ホッパー供給部の材料食い込み不良防止効果 これらの効果は、主に二軸押出機や射出成型機で利用されていますが、単軸押出機でも有効な場合もあります!
単軸Tダイ押出機の飢餓供給!
通常単軸Tダイ押出機では、ホッパー内の樹脂が自重で自然に押出機の供給口へ落下しますが、この時に希に起こる不具合が食い込み・噛み込み不良です。 スクリューにペレットが安定して食い込まない状況ですが、これにはマシンの設定条件など様々な要因があるものの、最近では特殊樹脂の形状・密度・大きさ・表面状態など、樹脂起因の食い込み不良も多く見受けられます。 このような時に単軸押出機でも飢餓供給が有効な場合があります。 自重で自然落下が困難な材料 スクリュー供給部の搬送が安定し難い材料 かさ密度が高く、密度過多になりやすい材料 当社では単軸Tダイ押出機でもコイルフィーダーを設置~飢餓供給試作も可能です!
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